DARKER THAN BLACK 黒の契約者は面白い?つまらない?アニヲタの感想
アニメ「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」は面白いのか、つまらないのか。
アニヲタが率直にレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ!
DARKER THAN BLACK(ダーカーザンブラック)の魅力は?
この作品の最大の魅力は、その独特な世界観にあると思います。
ミステリアス登場人物と、偽りの夜空を中心にした設定は、ストーリーを追うほどに味わいを増します。
主人公が闇に隠れ悪い奴らと対峙しながら「おっさん」「感情のない少女」「猫」という個性豊かすぎる仲間とともに真実を追い求めていく…ロマン溢れる展開には目が離せない。
放送された当時は、なんで今までこういうアニメがなかったんだよ!って思うくらい痒いところに手が届く傑作だと思いました。
契約者同士のバトルが見どころ
何といっても「契約者」とよばれる能力者たちが繰り広げるバトルや人間ドラマが見どころ。
契約者とは
感情の希薄化と対価(キャラクターによって様々で儀式的なものであったり、行為であったりする)を代償に能力を得た人のことである。
主人公の黒も契約者であり、組織のエージェントとして活躍する。
能力の「対価」について
契約者たちの爆発や電撃、空間転移などの能力も魅力的だが、そのキャラクターたちをより彩るのは「能力の対価」だと思います。
対価は本当にキャラクターごとに様々。
飲酒、喫煙といった行動を行う者や年を取る、若返るなどという勝手に降りかかる現象の場合もある。
そして、この対価は某漫画のように必ずしも等価交換ではなく、重力を操る能力の契約者の対価が「指の骨を折る」といった過酷なものであったり、爆破能力の契約者の対価がホットミルクを飲むという軽いものであったりと対価によってもたらされる個性や葛藤というところも、この作品の魅力です。
銀とノーベンバー11について
個人的に好きな2人のキャラクターをご紹介します。
銀
銀はとにかく可愛い!本当に可愛かった。
主人公黒と接するごとに、彼女のないはずの感情が生じていく様は本当に心に来るものがある。
そんな彼女に徐々に心を開いていく黒の様子もなんとも言えない。
彼女が最も活躍するのは「外伝」なので、興味がわいた方はそれもチェックしてほしい。
ノーベンバー11
ノーベンバー11もいいキャラクターですね。
感情が希薄化した契約者が多い中、彼はフランクで少しチャラっとした感じの金髪碧眼の男。
嫌煙家なのに契約対価が喫煙という悲しい人物でもある(笑)
能力は水分の凍結で接触すれば一撃必殺だが、氷の槍のようなものを作り出し投擲する、遠距離攻撃技も持つ。
そして、ネタバレになるが…このキャラクターは●ぬ。
しかし、その●に様がハードボイルドで非常にカッコよかった。
合理的な判断をするはずの契約者である彼が他の契約者のために、自分が殺されるとわかっていながらも出頭して最後に上司たちとその仲間と死闘を繰り広げるも致命傷を負って、息絶えてしまう…。
最期に契約の対価である大嫌いな煙草を捨てるところは印象的でした。
驚いたこと
主人公である黒の能力に関しての秘密には驚きました。
あまりネタバレしたくないので詳細には述べませんが、黒の対価は大食いではなかったということです。
能力に関しても電撃ではなく、それは能力の一部でしかないのです。
↓もう少し具体的なネタバレを含みます
主人公が妹を追い求めて、かつての仲間たちと火花を散らすんですが。
その探し求めていた妹が主人公の黒と融合してしまったのは驚きました。
これは「ありかよ…」と思いましたね。
まさか探し求めた妹が主人公自身だったなんて……。
融合直後、主人公自体も妹と同じ能力が使えるようになっただけで、まったくそんなことが起きたなんて思ってもいませんでしたからね。
泣けたシーン、エピソード
黄という仲間のおじさんが、敵を引きつけて、自爆したシーンは泣ける。
最初は命令を寄こして、時たま助けてくれる人なのに。
それから、いろいろな事件を通して、主人公と心を通わせていくことに..。
この作品で出てくる登場人物の中で一番人間臭くて、いい人で……。
自爆直後から黄とのやり取りがあたまをよぎっていって、アニメ終わるまで涙が止まらない。
そしてもう一つ、中盤から終盤にある『掃き溜めでラブソングを歌う』の前編後編がとても印象に残っている。
主人公の黒がヤクザの下っ端とドールの女の子の逃避行を手助けをする話だ。
ハードボイルドでもあり純愛でもあり..のエピソード。
胸が熱くなり、込み上げてくるものがあった。
本当にいい作品です。